会社で生きてゆくための意識したいこと
第11回
最近働き方改革とか効率化が求めるられる時代となりました。会議は現地に集合しなくても、テレビ会議出てきたり、出勤しなくてもパソコンさえあればどこでも仕事ができるという時代になりました。
確かに物理的には可能な時代ですが、会社のルールや風習がまだまだ追いついていません。
例えばもうだいぶ前からペーパーレス化が進んでいますが、未だ中身を印刷しないと分からないとか、プロジェクターに写しているのに紙も用意しろとか、結構矛盾が多いです。
とにかくまだまだ世の中の会社は昔の慣習を捨てきれずにいます。
そんな中、独立もできそうにないし、会社でしばらく働こうかなと考えている人も少なくないと思います。
そういった方に、特にこれから社会に出る人に多少なりともアドバイスを送れたらいいと思います。
上司からの電話は大したようでないことが多い
これ結構若い人と40代以上の人で意識が違うのですが、昔の人は電話文化、今の人はメール文化だと言われています。
若い人にとってみれば、電話がかかってきた!なんだろう?なんか悪いことしたかなぁとかとても勘ぐってしまいますが、上の世代からしてみると大したようではないことでも電話をかけます。
いやいや、そんくらいのことだったらメールかラインで送ってくれよと思うことが多々あります。電話をする習慣があまりないので、電話に気づかず、後で不在着信を確認して折り返してみると、なんでもないことがザラです。
メールだったらいちいち折り返す必要もないしとても非効率に思えます。でも、仕方ないんです。そういう風習だから。
会社で生きていこうと考えているなら、電話には敏感になっておいたほうが良いでしょう。
そして大したようではないことが多いことも認識して、気軽に電話に出るようにしましょう。
電話だと声色や周りの音も入るので、いろいろ気を使うことが多いと思いますが、電話に出ないやつは疎まれることが多いと思います。
日々のストレスが重なって評価に影響することさえあると思います。これは大げさな話ではありません。日本の会社の評価なんてそんなものです。とても属人的です。
ゴルフや飲み会はほとんど意味をなさない
むかーしは付き合いでゴルフをやったほうがいいとか、飲み会は積極的に出るべきだということが定説でしたが、今ではそんなことはありません。
これは会社の文化にもよると思いますが、しかし、昔よりはかなり重要度は下がってきている気がします。
世の中でパワハラやモラハラの話などが数多くたり立たされている中で、会社にいる人間も、そういう仕事とは直接関係のない事への強要が問題になるということを意識し始めています。
ゴルフなんかはとてもお金がかかりますしね。
ですから、ゴルフや飲み会に誘われても、しっかり自分の意思を伝えていくことがよりストレスのない会社員生活を送るコツとなります。
人と知り合ったり、ぶっちゃけ話が好きだという方はどんどん参加すればいいと思いますが、それが仕事につながるかというと、そうでもないことを意識しましょう。
いくら飲み会は、ゴルフに参加していても仕事がうまく進まない人には仕事を任せたくありません。
経済的に余裕のあった時期は、いけいけどんどんで、誰に仕事を任せてもほとんど同じ結果が返ってくる時代ですが、今は昔に比べるとシビアです。
よりメリットの多い人間に仕事を任せるので、付き合いの回数とかは関係がないです。
変な強迫観念を持たずに仕事にだけ集中していればいいのです。
転職する前提で働く
終身雇用の時代は遠い昔に終わり、今は名だたる大企業であっても容赦無く人を切ります。
ぬくぬくと緊張感なく過ごしている人は、その対象になりやすいです。
働く側の人間も、常に、自分に世の中で使える汎用的なスキルを身につけているか確認しながら働くことが大事になってきました。
いつ会社が倒れるか分からない。
いつ唐突な部署移動があるか分からない。
会社の中で昇進して行くためには、汎用的なスキルよりも会社独自のルールや、仕事のやり方を身に付けることが先決ですが、それはその会社の中だけで通用するものです。
他の場所に行けば、驚くほどルールが違います。180度変わることだってあります。
いちいち上司の確認を取らなければ物事が進まない会社もあれば、いちいち確認とってんじゃねぇよ、さっさとやれと言われる会社もあります。
またアメリカなどでは転職経験がない人間は、イコール仕事ができないから、いつまでも同じ会社にいるとみなされることが多いようです。
日本もそういう概念にシフトしつつあります。
常に転職を意識して仕事をすることがあなたを社会的に優秀だと判断される人間へと押し上げてくれるでしょう。
市場価値は高まって、スムーズに年収を上げることにつながるでしょう。
意見を持っているやつに仕事が運ばれてくる。声のでかい人に仕事が集まる
これは組織で働く人間としてとても重要なことです。
会社の仕事に正解はありません。利益が上がったり、今後の成長につながる仕事が評価されます。
仕事に正解がないからこそ。意見を持っている人間に仕事が集まります。
皆心のどこかではこれでいいのだろうかと不安に思いながら仕事をしています。
そこに意見をはっきり主張し、理論的に説明できる人間がいれば、その人に仕事を任せたくなります。
これは新人でも定年間近の人も同じで、
常に「誰々さんが言ってました」とか、「誰々さんによると」という話し方をする人は、じゃあお前じゃなくて、そいつ連れてこいとなります。
また正しいか正しくないかに関わらず、堂々としている人が、ある意味で、恐い人が正解になります。
これは、日本人の心理上仕方のないことで、正解であるかの前に、なるべく怒られたくないや、意見の対立を生みたくないという意識が働くため、おのずと恐い人の意見が採用される傾向にあります。
この恐い人が、人として素晴らしいかは別の問題で、会社で生きるということは、こうした人が正解になることをきちんと認識しておかなければなりません。
単なるいい人は、うまく使われておしまいです。
変人でパワハラチックな人は昇進しやすいです。
そういうことを認識して、これからの会社員生活に踏み出しましょう。
就職活動生よ、会社に入ることではなく、生きていくことを考えろ!
第9回
今回はわたしの就活経験や就業経験をもとに、いま社会に出ようとしている若者へのメッセージ的コラムを書こうと思います。
わたしは世間的に優秀と呼ばれる大学を卒業したわけではありませんが、誰もが知る大手企業に就職することができました。内定は2ついただきました。当時は就職氷河期だったので、就活的には、良い方の成績を収められたのではないかと思っています。
周りは誰もが知る東大京大などの出身の同期ばかりです。
入社した当初はとても焦っていました。
あれ?これが理解できないのは、俺がバカだからか?みんなたぶん仕事をすぐに飲み込んでうまくやってるんだろうな。とか、どんどん自信をなくしたのを覚えています。
しかし現実は、皆同様に苦戦して、わたしの仲の良かった人たちはみんな転職しました。
気がつけばわたしだけが残っていました。
とても有名な大学を出ているのに、全然仕事ができない奴がいることにも気づきました。
もともと有名大学を出ている人は、そういうやつもいるよと思うかもしれませんが、そこそこの大学の人は、最初、学歴だけで萎縮してしまうものです。
間接部門で毎日ゆっくりとお菓子を食べながら、仕事をして、どんどん落ちぶれていく人を何人も見ました。
これまでの時代は、それで良かったのかもしれません。雇用がある程度保障されていましたから。しかし、これからは全く異なる世界が待ち受けています。
簡単な仕事から徐々になくなっていき、人間に残るのは、人間がやるからこそ意味のある仕事です。逆にAIが発達するからこそ、生まれる仕事もまたあると思いますが、とにかく今とは全く違う世界です。
そんな中、これまで通りに就活をやり、仮に大企業に就職できたとしても、待っているのは安定の世界ではありません。常にAIに追い越されないようにビクビクしながら働く社会です。
会社の鋳型に自分をはめ込むな!
就活をしていると、最初あれほど自己分析や、将来を分析したのに、いつのまにか、いきたい企業の社風や、理念、担当者の雰囲気に自分を合わせていこうとしてしまいます。
確かにそうすることで、会社との親和性が高まり、その会社に内定しやすくなります。
しかし考えてみてください。あなたは、その会社で働いたことがありますか?その会社の全員と話したことがありますか?答えはノーだと思います。
つまり何が言いたいのかというと、
結局、中に入るまで、その会社が一体どんな会社なのかは分からないということです。
会社が大きくなればなるほど、業績維持のために、毎年定年で辞めていく人間の数だけ、
新卒をとらなければ、成立しません。
会社の新卒サイトでは、人員維持のため、耳あたりのいい言葉が飛びかい、現実を全くあらわせていません。
会社の鋳型というのは、入社する前から正確に推し量れるようなものではなく、自分を押し殺してまで、はめ込むような価値のあるものではないということを意識しておきましょう。
そこに無理やり自分をはめ込むと、会社の実情とあった人間でもなければ、もちろん自分らしい人間性も無くなってしまいます。
会社で必要とされる人間ではなく、社会で生きてゆくスキルを身につけろ!
特に日本の会社では、その会社での決まりごとや、習慣が重視されていて、皆、心身に徐々に染み付いていきます。
しかし、それは会社の中でのみ通用するものであって、外に出れば何の役にも立たないものです。往々にして汎用的なスキルを身につけることの優先順位が下がり、会社独自のルールを身につけて成長した気になっている人が沢山います。
何をそんなに偉そうにする必要があるのかというほど偉そうにする人もいます。
まさに裸の王様です。
どんなところにいても社会的に意味のあるスキルを身につけることを心がけましょう。
会社に入らなくても生きていける時代だということを認識しろ!
就職するということが、もっとも安定した選択であるという時代は終わりました。
就職することはとてもデメリットの多いことであることも認識しましょう。
- だいたい定時が決まっている
→仕事があってもなくても、決まった時間は席にいなければならない。
わたしはこれがとても苦痛でした。働き方改革とかあって、在宅勤務制度の整備が進んでいますが、会社として制度はあっても、実質利用するのは難しい現状です。
- どうでもいい会社のルールに時間がかかる
→これは上でも述べたように、組織で動く以上、会社のルールが存在しますが、組織として時間が経つと、ルールのためのルールがたくさん存在します。ルールのためのルールに遵守していることを説明するため、大量のドキュメント作成に追われ、時間を消費します。残業をします。そして、勘違いする人がいます。
「あぁ今日は働いなぁ」
確かに働いんたんだと思いますが、社会的には何の価値も生み出さない活動をしていただけです。
- 仕事のできる人は、仕事できない人の分も働き、給料もあげているようなもの
→わたしの今働いている会社で、超高学歴の社員がいますが、正直彼は何の仕事もできません。むしろ、彼への説明時間が余計にかかってわたしの仕事時間が、大幅にロストしています。ストレスと溜まります。
なのに彼は一人前の給料をもらっています。正直彼の給料の99%は、わたしが稼いでいるのも同然です。
しかし、雇用していて時間内にその場にいれば、彼は給料を貰える権利があるのです。
正直辞めてほしいです。これは次のデメリットにもつながります、
- 働いた分だけお金はもらえない
→給料や昇級のスピードはある程度決まっています。ということは給料も働いた分もらえるわけではない。入社一年目の人間が、できるからといって突然部長にはならないわけです。
仕事ができる人間は、とても損をする構造となっています。仮に社長に昇進したとしても、年収は2000万程度でしょう。
しかもその確率は低く、実力が正当に評価されて、その椅子に座るというより、社内政治のとてもうまい人間が座ることがとても多いのです。
これからのデメリットを意識した上で、それでも就職したい人だけが会社に入るべきです。
もちろん就職するメリットはあると思いますが、それは大抵保障に紐付くものです。
そして、その保障は根底から覆ろうとしています。
就職活動は、就職しないも選択肢
以上のことから、就職活動は、就職する、しないから考えることが重要です。
みんなやってるから、焦りが出てくるかもしれませんが、人生的なスパンで言えば、今の時期に就職することはそれほど重要なことではありません。
就職活動の参考になればと思います。