人を育てる指導者とは~スラムダンク安西先生に学ぶ~
第76回
今回はスラムダンクの安西先生に学ぶよき指導者の要件について考えていきます。
安西先生って?
安西先生とは、バスケ漫画の金字塔スラムダンクに出てくる湘北高校の監督です。
こんな感じです。
アニメの前半はほとんど話しませんが、湘北高校が強くなっていくにつれて、
その存在感が増していきます。
よき指導者は基本をおろそかにしない。
よき指導者は基本をおろそかにしません。それは桜木花道の2万本のシュート練習にも現れています。
バスケど素人である桜木花道の才能の開花は、選手層の薄い湘北高校にとっては、
とても重要なことであり、短時間でチーム全体の戦力を上げるためには必要なことでした。
他のチームメイトは、遠征に行く中、桜木花道に一人、基礎を叩き込む時間を作ったのです。これがラストのシーンで感動を呼ぶことになるのです。
よき指導者は選手一人一人にストーリーを作る
安西先生は一人ひとりの選手とのストーリーがあります。
特に有名なのは、アニメ中盤から登場する三井寿(ひさし)とのストーリーです。
中学時代は、神奈川県を代表するバスケット選手でした。
中学最後の大会での一幕。三井のチームは負けそうになっていましたが、
その時来賓で来てた安西先生に試合中に声をかけられます。
「あきらめたら そこで試合終了だよ」
これはとても有名な言葉ですね。
この言葉で再奮起した三井寿は、最後に逆転し、勝利を収めることができたのです。
三井寿はこの時のエピソードをきっかけに、弱小高校である湘北高校に入学することを決意します。
なりものいりで入学した三井でしたが、度重なるけがと成長していく同期の姿を目の当たりにし、バスケを1年生でやめてしまい、不良になります。
3年になった三井は、バスケ部を壊しに再び体育館にやってきます。
体育館で暴れまわっていましたが、
最後に体育館にやってきた安西先生の姿をみて、涙があふれ出し、
本当はバスケがしたいと号泣するのです。
これが有名なシーン
「安西先生・・・!! バスケがしたいです・・・」
ですね。
まぁ少し長くなってしまいましたが、安西先生は、一人一人の選手とのストーリーがあります。
それは、バスケをこよなく愛し、それに興じる選手を愛しているからだと思います。
そこにストーリーが生まれるのですね。
よき指導者は挫折の経験がある
安西先生は、完璧な監督のようですが、実は過去には苦い経験もあります。
大学の監督をしていた時代に、とても期待していた選手がいました。
期待しているからこそ、安西先生はその選手を厳しく育てようとしましたが、
あまりにも厳しかったがために、安西先生のもとを離れ、アメリカにわたってしまいます。
アメリカに行って彼の消息は分からず、安西先生は途方に暮れていましたが、
ある日の新聞で、その選手は、アメリカで事故にあい、命を落としてしまったということを知ってしまったのです。
この経験が安西先生の人生を180度変えました。
天才・流川と桜木花道の指導にその経験があふれています。
なんだか涙が出そうになってきます。
よき指導者は一人一人のモチベーションを抑えている
安西先生は、選手一人ひとりとのストーリーがあるため、その選手にとって、
何がモチベーションを上げることになるのかを熟知しています。
それは、全国大会での高校最強チームとの対戦の前夜に現れていますね。
バスケをやる人間なら知らないものはいないほどの有名で最強チームの
山王工業を前に選手たちは、ビビりますが、一人一人の選手と話し、
彼らに自信を持たせます。
選手たちも自分とのストーリーを共有している安西先生への絶大な信頼があるからこそ、短い言葉を重く受け止め、強く行動に起こしていけるのです。
まとめ
いかがでしたか?
まだまだ書くことがありますが、それは別記事におこすことにします。
いやーそれにしてもスラムダンクはいつになってもあつい!!!
スラムダンクについては、人材育成の観点で別記事も書いています。