目標達成に向けての正しい心のあり方を解説する
第57回
今回は目標に向けて何かを頑張る時に、最も大切なのは、自分自身のメンタルコントロールであることを順を追って説明していきます。
目標達成のためには、正しい目標の設定が必要
当たり前の話ですが、意外とこれをやっていない人が多いです。
目標を達成するために、目標の設定を行わなければいけませんが、これをいつも変動させたり、期間を延ばしたりする人がいます。
これは目標の設定とは言えません。
期間と具体的な数字を設定します。
これが正しく設定できているかどうかは、反証できるかどうかという点でチェックできます。
例えば、あなたが100mの選手だったとすれば、目標を宣言したとします。
「100mを10秒台で走る」と。
しかし、これは反証不可能な目標であり、正しい目標設定とは言えません。
なぜなら、ここには明確な期限も、どのようにという観点も抜け落ちているからです。
仮に、目標を設定してから、6ヶ月後に、この目標の達成度を検証しようとしても不可能だからです。この例の場合は、次のような目標設定をしましょう。
「私は、2020年の夏の◯◯大会の予選を◯◯秒で走り抜け、何着以上でゴールし、同じ大会の決勝で100m10秒90でゴールし、何着だ。」という目標を設定しましょう。
この目標は、反証可能です。
つまり、この期限内に、上記の条件で、100mのタイムが目標タイムを上回っていなければ、この目標に到達しなかったことが明確になります。
目標設定は必ず、反証可能なものを設定しましょう。
目標設定によって、できない自分を顕在化させてはいけない
目標設定すると、なぜかその目標をギリギリで達成したり、できなかったりします。
なぜか目標付近に結果は集まるのです。そして多くの人はギリギリで目標を達成しないことが非常に多いのです。
これは、目標設定によって、できない自分とできるイメージの自分が拮抗するためです。
できない自分が現実にいるため、結果的に目標を達成できません。できる自分のイメージを、現実の自分よりもリアルに描くことができないためです。
目標を設定することは、「自分は今それができない」ということを肯定してしまいがちなので、注意が必要です。
目標設定は今の自分との差異を考えないこと
目標を設定すること、イコール、現実を認識することから始まるとお考えの人がおおいですが、
それは間違いです。
この作業をやってしまうと、いつまでたっても現実に縛り付けられ、次のステージに行けません。
常に現実の自分を強く意識づけることになってしまい、目標が単なる夢と化してしまいます。
目標設定は、つねに達成後のイメージを作ること
目標達成に必要なのは、常に達成後のイメージを作ることです。この作業を来る日も来る日も作り続けます。現状はどうでも良いのです。
常に達成後の自分をイメージすること。そして、その振る舞いをすることです。
しかも「達成後にこうなる」というイメージの仕方ではなく、
今この瞬間に、その目標を達成する力がすでにあり、期限までに確実にそのパフォーマンスができるようにイメージすることです。
今のあなたはすでにその目標に到達する力を兼ね備えているとイメージすることがとても重要なのです。何度も言いますが、現実は関係ありません。あなたは期限までに必ず目標を達成できるし、そういう練習をしていると心の底から思うことです。
あとは、できないという心をいかに排除するか
あとは期限までにイメージを高めることで目標が達成されますが、危ないのは自分自身の心に出てくる弱い心です。
必ず出てきますので注意しましょう。
「本当に大丈夫だろうか」
「高い目標を立てすぎたんではないだろうか」
「目標を下げても誰も自分を揶揄しないのではないか」等々。
その度にあなたは、自分にこう言い聞かせます。
「らしくない。俺は必ず目標を達成することになっている。怖がる必要も悲観する必要もない。そのポテンシャルがすでにあるのだから、あとは、それを本番で出すだけだ。」と。
これは目標の達成のイメージとともに、とても大切な作業です。
まとめ
- 目標の設定は正確に
- 目標設定によって、できない自分は意識しない
- つねにポテンシャルはすでに整っていることを認識して、イメージを高める
- 弱い自分自身の心を排除する
いかがでしたか?
単純に目標を達成して、毎回どこかで頓挫してしまう人は、ぜひ意識してみてください。