大都市での生活を考え直す。(地方で住むことを考える)
第62回
今回は都市の生活と地方の生活を比較し、都市で住むことに果たしてメリットがあるのかなどを考察していけたらと思います。
そもそもなぜ都市で生活しているのかを考える
チバパパの文章メソッドの定番。そもそも論を展開します。笑
都市での生活を選んだ理由、メリットはいくつかあると思います。
- 職場から近いから
- 色々近くにあって便利だから
- 最先端、流行のものがあるから
- エンターテイメント、遊ぶ場所が豊富だから
主にはこの4つに集約されると思います。たしかに、4番に関しては今でも都市で住むことのメリットとなっていますが、1、2、3番に関しては、もはや都市だけで得られるものではなくなってきています。
人々を都市に縛り付けている原因は仕事だったが、状況は変わりつつある
都市に人が集中している大きな理由の一つに仕事の問題がありますが、その状況は変わりつつあります。
政府の進める働き方改革によって、企業が次々とリモートワークや在宅ワーク制度の整備を進めています。この流れは止まることはありません。従業員の離職率増に直結する問題となってきているからです。
したがって地方に仕事がないという状況が変わりつつあります。東京の仕事であっても、全国どこでも、または海外でもできる時代となってきています。
またフリーランスの仕事も徐々に増えてきており、収入を得る方法は多様化してきています。
よって都市に住む1番目の理由は、なくなる傾向にあると言えます。
Amazon、楽天などのWebショッピングサイトの台頭によって、地方でも手に入らない商品はほぼ皆無
ひと昔前までは東京や大都市でしか手に入らない商品というものが多数ありましたが、今となってはほぼありません。
東京にいるからといって特別に手に入るというものは少なくなっています。
よって2、3番に挙げた理由はほとんどなくなっていると考えて良いでしょう。
都市に住むメリット
以上のことから、都市に住む理由、メリットというのは、
エンターテイメントや遊ぶ場所が豊富だから
という点のみにほぼ絞られるということになります。
都市に住むデメリット
続いて都市に住むデメリットを挙げていきたいと思います。
通勤電車のストレス
都市に住む大きなデメリットの一つとして、通勤電車の問題があります。
毎日すし詰め状態の電車に往復1から3時間揺られることになります。
このストレスは地方に住む人から見ると尋常ではありません。通勤電車を想像するだけで会社に行くのが嫌になってしまうほどです。
外国人の観光客は、写真を撮ったりもしていますよね。笑
高価な地価
地方と都市では地下に大きな違いがあります。
東京都の平均地価は100万円/㎡に迫っており、
最も低い秋田県との差は90万円以上の開きがあります。
このことから家の値段もものすごい差があり、
同じクオリティの家の、賃貸にしても、ローンにしても毎月の支払いに7万円以上は差があると思われます。仮に30歳の人が65歳まで家のお金を払い続けた場合、都市に住む人の方が3000万円近く多く支払うという計算になります。
経済的な比較
経済的に、都市と地方を比較してみます。
平均月収(ボーナス込み)
都市:40〜50万円
地方:33〜40万円
→地方の方が7万〜10万円安い。
ただし都市には社長などの高額所得者も多数いるため、一般的な収入から見ると差額は5万円程度に収まるかもしれません。
平均家賃(3LDK)
都市:10〜25万
地方:7〜15万
→地方の方が3〜10万円安い
これに加えて、物価なども鑑みると、地方と都市の経済的な差異はほとんどないと言えるかもしれません。
まとめ
つまりこれまでの情報を客観的にまとめ、
都市の人の生活を要約すると、
毎月地方の人より多い給料をもらっているが、その分は家賃、ローンに当てられており実質的な経済的利益はなく、
毎日の通勤のストレスを余分に感じつつも、たまにある休日でなんとかストレスを解消し、人生を謳歌しようとしている。
私の見解を述べると、
毎日の通勤などにかかる大都市特有のストレスが、たまにある休日でエンターテイメントや遊ぶ場所によって発散されているとも思えないので、
総合的に見ると、都市に住むメリットはほとんどないと言えると思います。
皆さんはこの結果を踏まえてどうお考えですか?