内定取るだけなら簡単。特に大企業。
第16回
私が就活したのはもう8年も前のことですが、
単に大企業に内定を取るだけなら、それほど難しいことではないと感じています。
私が就活していたのは、就活氷河期。リーマンショックの後一番就活市場が冷え込んでいたときです。
実際の経済の状況が、就活市場に影響するのに2年ほどかかると言われています。
ニュースを見れば早いですが、今就活している人は2年前の景気はどうだったかなと見ることによって、今年の就活市場の情勢がわかります。
さてさて、今回は強気なタイトルですが、
内定取るだけなら簡単というテーマで書きます。
ちなみに私は、東大京大など国立有名大学でもなければ、早稲田慶応などの有名私立でもありません。
一般的な評価では、MARCH以下です。
てか知らない人さえいるんじゃないかな。
ということで、有名大学だから、そんなこと言えるんだということはありませんので、よろしくお願いします。
エントリーシート編
エントリーシートは、企業によってフォーマットが違いますが、必ずあると言えるのが、
- 学生時代力をいれたこと
- 自己PR
この2つです。
この2つは別の項目のように見えますが、実は同じ項目だと言っていいでしょう。
なぜなら、仮に自己PRに
「最後まで努力する人間です」と言った場合、それを裏付ける学生時代のエピソードトークを書かなくてはいけません。
なので、ほとんど同じ項目である事を認識しておきましょう。
おなじであるなら、対策は同じです。
要はPDCAを回した経験を書けばいいのです。
単に、
「この目標に努力したら、目標を達成することができました。」
と書くことは厳禁です。
社会人の常識として、目標が計画通りに進むことはあり得ないからです。
計画を立てて、実行して、新たな困難が生まれたが、こういう対策をとって克服したという記載の流れが好まれます。
よほど尖った企業でない限り、このフォーマットを遵守していれば、落とされることはありません。
またタイトルに「特に大企業」と書いているのは理由があります。
大企業には、毎年数万と言われるエントリーシートが送られてきます。
その中から、面接に呼ぶ学生を選ばなければなりません。
作業現場を想像して欲しいのですが、ほぼ流れ作業です。
そこでいちいちエピソードをじっくり見ているのかといえば、答えはノーです。
では一体何のためにエントリーシートを書いているのか。
要は足切りです。が、
どのような観点で足切りしているのかというと、文章の読みやすさです。
さらっと読んだ時に、
「うん?変な文章だな。読みにくい。」
となれば、どれだけ優れた経験をしていても、そのエントリーシートはゴミ箱行きです。
エントリーシートは、後の面接で使われるので、しっかりしたエピソードを書くことが重要ですが、それ以上に文章の正確さ、読みやすさが重要となってきます。
新卒で実力もよく分からない人を採用するのですから、どこでその人の実力を判断するのかといえば、文章です。
これの対策としては、数多くの人に読んでもらうことが大切であり、最重要課題です。
就活をやったことない人に見せるのも意味があります。要は万人が見て分かる文章であればOKだからです。
恥ずかしがって、他人にあまり見せない人もいるかもしれませんが、人生かかってるので、恥じらいは捨てて、ばんばん人に見せましょう。
どんどんブラッシュアップされて読みやすく整理された文章になります。
最低でも10人に見せたほうがいいでしょう。特にあなたのことを知らない人に読んでもらうと効果てきめんです。
一次面接編
エントリーシートも通っていよいよ面接ですが、一次面接とそれ以降の面接には違いがあります。銀行などは7次、8次とある場合があるみたいですが。それは部署ごとの適性を見極めているため、ほとんど同じ観点の面接となります。
1次面談では、基本的なコミュニケーションスキルと健康状態(フレッシュで生き生きしているか)を見られています。
これについても、面接官の心理を紐解くことが通過につながります。
一次面談では、エントリーシートで足切りしたといえど、多くの就活生がいます。
ですから、エントリーシートと同じように
基礎的なコミュニケーションがあり、意欲を感じればパスとなります。
それを鍛えるためには、自分の面談のビデオを撮って自分で見ることが良いトレーニング方法です。
自分の目標にしている企業に卒業生がいるなら、どんな感じで面接をやったのか実際にやってもらいましょう。
そして、自分の面接を擬似的にやってもらいましょう。
基本的なコミュニケーションスキルと言っても、自分で元気いっぱい話しているつもりでも、客観的に見てみると、全く出来ていないことが分かります。
これも繰り返すことによって必ず良くなりますので、いろんな人にお願いして、実戦経験を積みましょう。
二次面接以降編
二次面接以降は、同じです。ただ、面接官の役職が変わる場合が多いです。
二次面接では、一次の基礎的なコミュニケーションと合わせて、エントリーシートの口頭の説明が重要視されます。
面接は完璧に答えなくても、理論的になっていればいいです。
面接はコミュニケーションを図る場であるため、完璧に応えようとすると、カミカミになったり、意味不明な文章になったりします。
完璧に答えなくても、分からないところは、面接官が聞いてくれます。
だから、聞かれたことだけに答えればいいのです。
完璧に話すことができたとしても、面接官が次の質問に困ってしまい、結果的に、コミュニケーションができないやつと判断され、落とされます。
長々と喋り結局何が言いたかったんだっけ?とあなたがなってしまっている時、面接官も同じ気持ちです。
「こいつ何が言いてぇんだ?」
そう思われるよりも、不足があっても短い文章で答えることが絶対条件です。
遠い親戚のおじさんと話すぐらいの緊張感が適当だなと思います。
面接官はあなたのエピソードを初めて聞きます。あなたは何度も人に話して、エピソードの背景も理解して話します。
だからこそ、これも繰り返し人に聞いてもらうことがとても大事な作業となってきます。
面接官は話を聞いていない?
これは豆知識的ですが、とても重要なお話です。
面接時間は30分から1時間で、しかも1日に何人もの学生を相手し、何度も同じような話を聞きます。面接官も一人の人間です。どの話がどの学生だったか混乱してきます。午後はだんだん疲れてきて、話はほとんど耳に残っていない状態です。
人生がかかっているのにと思うかもしれませんが、これは事実です。
だからこそ、早めの時間に面接することをお勧めします。面接官が自信を持って合格させたと意識させることが重要なんです。
入室時に面接はほとんど終わっている?
面接の印象の8割は入室時に決まると言われています。そして、面接の会話内容は、4割程度しか覚えていないと言われています。
失礼しますと言ってから、席に座るまでで、8割5分程度はすでに終了しています。
私もそのことを知ってから、入室の声や態度を意識することによって、格段に面接の通過率が上がりました。
入室時に全てを込める勢いで面接に臨みましょう。
いかがでしたか?
これらのメソッドを実践することによってあなたは確実に内定を取ることができることでしょう。
特に大企業に入りたい方は実践してみてください。