退職するのは気まずいというメンタルを断ち切る
第63回
今回は退職したいが気まずいという方に、退職を決断するまでのメンタルセッティングをご紹介いたします。
退職するのに明確な理由はいらない
退職するのに、誰もが納得する理由を考えなければならないと思っている方が結構いらっしゃいますが、退職に明確な理由は必要ありません。
やる気がなくなったというのも退職の大きな理由ですし、人それぞれ複雑な環境が絡み合って、退職したいと思うわけです。
ですから、自分で、「明確な理由がないのに退職できるわけがない」と思い込むのは間違っています。
退職する理由はなんでも良いのです。
明確な理由がない方は、穏便に退職できそうな理由を若干盛って言えばよいのです。
会社は本当にあなたが退職する理由を聞きたいわけではなく、どうにか退職を回避させる手段はないかと手がかりを探しているだけです。
自分の業務を引き継げる人はいくらでもいる
自分の業務を任せる人がいないので、どうしても退職できないという方がいますが、これも大きな勘違いです。
仮に今時点で本当に引き継げる人がいなかったとしても、あなたがいなくなったという現実に直面した時に、会社はあらゆる手段を使ってその業務の穴を埋めようとします。
あなたがいくら優秀であっても、その穴を埋めることは可能です。
いや、自分しかできないんだ!という人は会社というのはどんなところか分かっていません。
会社というのは、そもそも誰かが辞めるというリスクを常に背負っているわけですから、それなりのリスクヘッジはされています。
会社が組織である限り、いつでもその時に対応できるようになっています。
逆に対応できないような会社は組織として成立していません。辞めた方がいいです。
終身雇用の時代は大昔に終わった
退職するという行為は昔ほど大きな出来事ではなくなりました。
スキルアップのため、収入アップのためなどどんどん転職する時代となりました。
また組織を作らなくても、フリーランスでいくらでも稼いでいける時代となりました。
会社を辞めるという選択を人生の大きな分岐点とお考えの方もいると思いますが、昔ほどではありません。
海外などでは、部署が変わったり、転職を経験していない人は、「無能な人」と判断されてしまいます。
その会社でしか通用しないようなスキルを何年もかけて身につけているとみなされ、作業効率の低さ、コミュニケーション能力の低さ、人材育成能力の低さなど、あらゆるあなたの能力に疑いの目が向けられます。
退職をしないと判断することにも大きなリスクがあることを認識した方がいいです。
退職金など微々たるもの
退職金が減ってしまうことを危惧している方もいますが、そんなものは微々たるものであって、我慢してまで大金を受け取るものでもありません。
しかもそれほど大金ではありません。そもそも退職金はあなたのお金です。宝くじに当たるようなものではありません。
これから会わなくなる人に気まずいという感情は無駄
とにかく退職という言葉の次に出てくる言葉は、「気まずい」という言葉です。
いったい何に気まずさを感じているのでしょうか?
会社の人は、退職を機に会わなくなる人たちです。
退職を言ってから、実際に辞めるまでの間、気まずいのは不可抗力です。人生のスパンから考えればたいした時間ではありません。
転職先がないという勘違い
退職するのはいいが、自分のスキルに自信がなく、転職先が見つからないなどの不安を抱えているかもしれませんが、思った以上に転職市場は賑やかです。
あなたを必要としてる会社や組織はいくらでもあります。
また、退職すれば今まで以上に良い会社が見えてきます。
必ずより良い職場環境が見つかります。
最終手段は、退職代行という手もある
最近、よく聞く言葉ですが、
退職代行サービスというものがあります。
退職代行に連絡してから、一度も会社の人と会わずに、退職できるサービスです。
料金は5〜15万円です。
退職代行を利用する場合は、必ず弁護士の後ろ盾があるサービスを利用しましょう。
安価なサービスを利用して、裁判沙汰になるリスクは少なからずあります。
まとめ
- 退職する理由は曖昧でも良い
- あなたの代わりはどうにかなる
- 退職をしないことの方がリスクが高い
- 会わなくなる人に気まずさは不要
- 転職先はいくらでもある
いかがでしたか?
退職したいのに、なぜか退職できない理由を並べている方が多くいますが、それは会社が考えるべきことです。
退職したいなら逡巡している時間はとても無駄です。スパッと新しい人生を踏み出しましょう。
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