元有名企業社員が語る。就職活動での学歴の意味について。
第91回
就職活動における学歴について思うことをダラダラと書こうかと。
そろそろ就職活動が本格化してくる時期ですが、そこで毎度毎度取り上げられるのが、学歴のこと。
今日は学歴についていろんな疑問に答えていこうと思います。
もう本当に曖昧なことは今日で終わりにしたい。
学歴議論はこれで終わりにしましょう。
そもそも学歴で何がわかるのか
はい。これは簡単ですね。受験勉強どれだけ取り組んだか何となく分かります。
努力+元々の頭の良さってところでしょうか。
難関大学を突破したのだから、基本的な教養は揃ってるなとか、そういうことが判断できるわけですね。
あと校風も何となくあるわけで、そういった意味で、何となくその人を把握するぐらいのものでしょう。
「何となく」分かることがあるのです。
学歴フィルターって本当にあるの?
ありますね。正確には一部の採用枠が決まっているといったほうが正しいでしょう。
ただ、どこどこ大学だからそもそも取らないというのはないでしょう。
大学によって推薦ってありますよね。
あれも一種の学歴フィルター。
東大は何名。京大は何名とか。そういうフィルターはあるでしょう。
だから、東大の学生はまだ応募できるのに、自分はもう応募できないとかね。枠が決まってるんですね。大企業なら普通にやってることだと思います。
何でそんなことするの?
何ででしょうね。笑
でも企業の立場に立って考えると少しわかる気がしませんか?
自分が大企業の採用担当だったとして、知らない人が何千人も応募してくるわけです。
しかも誰が書いたかも分からないエントリーシートを見て判断せねばならず、面接に通しても、面接時間は限られている。
その中で、人を見抜くのは至難の技です。
人事は見ればわかるとか言いますが、流石に限界がありますよね。
そこで一つの指標となるのが学歴です。
いわば学歴を使って少し楽をしてるんです。
どこの大学であっても何処の馬の骨か分からない人を採用するのは一緒ですが、じゃあせめて、どんだけ努力の経験があるか、教養があるかぐらいは判断しようではないかってことです。
そんなの不公平だよ
そうですよね。あなたにやる気スイッチが入ったのは大学に入ってから。その時点で遅いと言われたってどうしようもないです。
でも枠はあるんですから、入れないことはない。
どうしても、その企業に入りたいなら転職という手があります。
企業も大変な時代
企業も人を確保するのに大変な時代です。
もう人がいなくなって大変なんです。
でも、毎年おじさまたちは定年退職して、人の数は減る。
でも、売り上げを下げてはならない。
人を確保するしかない。
でも人がいない。
でも適当には採用できない。
これをぐるぐる繰り返しているのです。
学歴に左右されるのは、一年目まで
一年目までは、学歴が関係あるかもしれません。
林修先生がこんなことを言ってました。
「バッターボックスに立つのは学歴順」
確かにそうだなと思いました。
しかし、何度も何度も凡退すれば、やがては二軍落ち、そして、それでもダメなら、解雇です。
いちいち仕事相手に、どこ大学ですか?なんて聞きません。
その人の仕事を見て、仕事ができるできないを見ています。
だから、心配しないでください。
仮にあなたの学歴が高くなくても、必ずあなたの打席は回ってきます。そこで打てばいい。
学歴の心配より、打てる準備をしましょう。
転職では、なおさら学歴なんて関係ない
転職活動で問われるのは、前の会社の実績のみ。学歴なんて判断基準は、もちろんありません。あったらその会社は潰れるでしょう。
入らない方がマシ。
セミナーとかの自己紹介とかで大学名を言うやつはイタイ
どんだけ高学歴かは知らんが、そんなもの無意味なので言わない方がいいです。
黙っていてください。企業はコンプラアンスに敏感です。出来るだけ学歴フィルターはやってません。うちはクリーンな会社ですってことを言いたい。だから、学歴をいちいち言う奴はとても痛いと思っています。
むしろ社会常識が欠如してしまうことを露呈するでしょう。
最後に
短かったけど、学歴についてはこんなもんです。
- 学歴フィルターはある
- それは人材確保の時間短縮のため
- 企業も採用するのに大変
- 学歴の効果は一年目まで
- 転職には無意味
- 大学名を言う奴はイタイ
以上です。これでもやもやしていたのもが、晴れましたね。
学歴のことなんか考えているのは時間の無駄です。行きたい会社に行けるように努力する時間に使いましょう。