第一子で陥りがちな子育ての落とし穴
第25回
今回は、第一子の子育てで陥りがちな落とし穴をご紹介したいと思います。
ちゃんと育てなきゃという思いが強くなりすぎる
第一子の子育ての大変さは、未経験のことが多く不慣れなことからくるものも多いですが、
「ちゃんと育てなきゃ」という自分自身へのプレシャーから必要以上に疲れてしまう場合があります。
赤ちゃんが思い通りになってくれないのは、当たり前という意識を持ちましょう。
そして忘れてはいけないのは、あなたは子育て初心者だということです。
責任感からいろんな本を読んで、こうあるべきというのを固めてしまいがちですが、あなたにはあなたの子育てがあります。
一般的なハウトゥ本のようにならないことの方が圧倒的に多い。
一般的なハウトゥ本通りにならないからと言って、あなたが子育てに失敗しているということには全くなりません。
いろんな子供がいます。
色んな親がいます。
その数だけ、色んな親子関係があります。
あなたらしくていい。子育てに正解はありません。
何をしたらいいか分からない時は、ぎゅっと抱きしめて愛情を伝えてあげればいい。
赤ちゃんは泣き続けるかもしれませんが、
あなたの愛情はきっと伝わっているはずです。
赤ちゃんのそばにいてあげているだけで、あなたはちゃんと親になれています。
安心してください。
赤ちゃんには持って生まれた生命力があります。あなたが少し疲れて横になっていたって、赤ちゃんがそのせいで泣き止まなかったからと言って、何が起こるわけでもありません。
大丈夫です。
同年代の赤ちゃんと比べてしまう
やはり同じ時期に生まれた赤ちゃんの成長は気になってしまいます。あの子はもうこんなことができているのに、うちの子はできていないとか色んなことを比較してしまい、場合によっては強い焦燥感を抱いてしまいます。
しかし、赤ちゃんの成長スピードは、人によってそれぞれ、遅い子もいれば、早い子もいます。
身長が伸びる時期が人によって違うのと同じことです。
ですから、比較して焦る必要はありません。
お腹の中からなかなか出てこなかった子は、体も大きくなっていますし、早産の子は小さいです。
差があって当然です。
焦らず、我が子のスピードに合わせてステップを一歩一歩登っていけば良いのです。
親が必要以上に介入してくる
ここでいう親というのは、あなたの親のこと、つまり赤ちゃんにとっては祖父母になります。
よくあるのが、自分の時代の子育て論を持ち出してくることです。
「私はこんなに泣かさなかったよ!」
とか
「こんな格好させて風邪でも引かせたらどうするんだ!」
とか
「ご飯こんなに食べないなんて!」
とか、必要以上に騒ぐ祖父母がいます。
自分の子育ての記憶なんてものは、ほとんど覚えていませんし、自分も年を取り、感じ方が変わっているということに気づかず、色々口出しをします。
親の話にいちいち気を使っているとキリがありません。
この親の子育て論や、自分の時代はこうだったという話は完全に無視していいです。
不安になる必要もありません。
親といえど、自分はこれから子育てをしないわけですから、とても無責任に発言しているものです。
気に触る言葉は真に受けずに、聞き流しましょう。
旦那は意外と現実味が湧いていない
あなたは10ヶ月もの間、赤ちゃんをお腹の中で育て、食べ物や運動に気を使い少しずつママになっています。
一方で、旦那は、お腹が大きくなっているのを目の当たりにしながらも、あなた以上には親の覚悟や、パパになることを意識できていないことが多いです。
この10ヶ月であなたと旦那さんの意識に差ができてしまうと、子供が生まれてからも、これまで通りとても遅くまで仕事をし、急遽飲み会を入れたり、休日ゴルフに行ったりします。
赤ちゃんが生まれる前にしっかりと生活リズムのことや、こんなことをしてほしい、こういう風に互いに子育てをしたいと話し合っておくべきでしょう。
子供が生まれてもすぐにパパにならない人は意外と多いものです。仕事で帰ってこないことを美化している人さえいますので、注意しましょう。
男性に、「察してよ」というのは、難しいことです。
パパとしてやってほしいこと、夫としてやってほしいことは明確に主張し確実な履行を求めましょう。
まとめ
いかがでしたか?
第一子が生まれる時には、様々なプレッシャーがかかるものですが、あなたらしい子育てで、のびのびと赤ちゃんを育ててあげましょう。
また親子が揃い、今後数十年過ごす家族の形が一つ固まる時でもあります。
パパや祖父母との関係もこの時にうまく調整しておくことで、第二子第三子が産まれた場合にも、スムーズに子育てに入っていけるでしょう。