語学力ほぼ0の状態から、第二言語を話せるようになるまでの話。留学体験も少々。
第36回
実は私大学時代にブラジルに10ヶ月行っていました。
大学3年の時に、とある理由で、ブラジルに行くことを決意し、0の状態からはじめて、留学10ヶ月後に、ブラジルの大学学部生修了レベルまで語学力を伸ばすことができました。
このレベルってどんなレベル?と思うかもしれませんが、ブラジルの大学に留学生としてではなく、普通の学生として入学して、卒業できるぐらい授業がわかるレベルといった感じです。
まぁまぁいい感じに話せるって感じですね。
ブラジル人には、日本人であることを気付かれないこともしばしばありました。
学習0日目〜4ヶ月(日本)
4月から勉強を始めて、7月の交換留学試験を受けるまでとにかく猛勉強をしました。
幸いにも、ブラジルに行きたい人は少なかったため、試験の倍率はかなり低かったですが、
とにかくこの本を3周ぐらいは勉強したと思います。
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SP/SA/Detail?Action_id=121&Sza_id=E1&refShinCode=0100000000000031878026
うちの大学では、この教材が、初級から中級まで使用されていて、大学のポルトガル語初級と中級を聴講しながら、自分でもこの教材をやりまくりました。
また、この本の巻末に簡単な単語集的なものがあるので、ここに載っている単語を全て覚えました。
3ヶ月後、交換留学試験には何とか合格しましたが、リスニングもなかったので、余裕といえば余裕でした。
学習5ヶ月目から1年(日本)
大学の後期から上級を受講し始めましたが、受講者5人とかなり少なく、みんなのレベルに合わせてくれたので、大学の授業はそんなに難しくありませんでした。
教授がえらんできたネットの文章を読解するという授業でしたね。
個人的な勉強は試験が終わったこともあって、はかどらず、でもこの単語帳をやり終えました。
https://www.amazon.co.jp/ニューエクスプレス-ブラジルポルトガル語単語集-香川-正子/dp/4560085897
あれ?これだったかな?たしか香川さんの書いた本でした。
この単語帳を全て覚えたのと、例文が載っていたので、それを話しながら、言葉のリズムを覚えるようにしました。
しかし、ここまでリスニング0。。。
正直不安しかありませんでした。
そしてそのままブラジルへ。
とほほ。
学習1年〜1年3ヶ月目(ブラジル)
ブラジルでは、ホームステイをしました。
交換留学だったので、毎年留学生のお世話をしてくれる人とホストマザーで家賃の話をしたりブラジルでの生活の仕方を話したりと、
このお世話をしてくれる人が日本語を話せたので何とかなりましたが、
私はホストマザーが何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。
ブラジルは英語も通じませんしね。
とにかく話がわからないので、オリジナル文書を作りまくって、言いたいことは言えるようにしました。
自分が質問していることなので、回答は何となくギリギリわかるといった感じでした。
ホストマザーには、もうダメ元で伝わっていないことも承知で、とにかく話すことを心がけました。
語学学習はとにかくこの話してみるというのがとても大切だと思います。
家にあった新聞をとにかく読む
見たこともない単語がめちゃくちゃ並んでましたが、とにかく1日1記事を読むことを心がけました。辞書で調べて、読むをくりかえしましたね。
語学学校はちんぷんかんぷん
最初は大学の授業など聴講しても意味がないので、語学学校に。
いや、分からないから学びにきたんじゃないの?英語とかじゃないの?と思うかもしれませんが、ポルトガル語をポルトガル語で学ぶんですね。笑
最初はもうちんぷんかんぷんでした。
単語とかの知識が割とあったので、なぜかフランス人と同じクラスに入れられ、
フランス語ってポルトガル語と似てるんですよね。イタリア語とかスペイン語とかと同じで。
だから、フランス人がほぼフランス語で話しても、ブラジル人には伝わっちゃうんですよ。
「あなたの話していることは、分かるんだけど、それはフランス語よね」
って注意されてました。
日本語は当たり前ですけど、そんなことないですから、私は毎日赤っ恥をかきながら、それでも無理やり話し、聴き続けたわけです。
本当にあの時よくメンタルもったよなぁと思います。
学習1年4ヶ月目〜1年10ヶ月(ブラジル)
そうして、ブラジルに来てから3ヶ月が過ぎた頃、唐突に変化が起きました。
ホストマザーのいっていることが、完璧に分かる!
先生の言ってることがほぼ全て理解できる!
これは本当に不思議な感覚でした。
ある日突然分かるようになるのです!
だんだん分かるようになるということではないんですね。
なんか蓄積してるんでしょうね。
分かる瞬間は、多分集めていたピースが全てハマる瞬間なんだとおもいます。
その日からこれまでよりも積極的に、会話できるようになり、リスニングが飛躍的に上達しました。
最後の半年は、CELPE BRASというブラジルポルトガル語の試験の対策講座を受講しました。
そして見事最初のレベルに合格!(4段階中の最初のレベル)ちなみにレベル3まで行くと、ブラジルでお医者さんができるみたいなレベルだったおもいます。レベル4はブラジル人と遜色ないレベルです。
レベル設定かなり高めです。
最初はどうなることやら、と思っていましたが、帰国の際には、かなりペラペラというレベルにまで達することができました。
まとめ
- 日本にいる間は、中級レベルの単語との文法を学習、リスニングなし
- ブラジルに行ってからは、オリジナル定型文を作ってとにかく話す、新聞を読む
でした。他の言語にも応用できるので、語学をこれから勉強しようという方はチャレンジしてみてください。
英語のように何十年勉強しても分からないのは、実践がないからです。
全てを学習していなくてもいい!
とにかく読む、聞く、話すを恥じかきながらやれば必ず話せるようになります!
以上